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HATTORI食育クラブ 食育通信No.30

対談

家族で囲む、栄養たっぷりの料理
よりよい食事、よりよい生活のための家庭用クックウェア

片山 邦彦
エイ・エム・シー日本株式会社
代表取締役
(写真左)

服部 幸應
服部栄養専門学校 校長/医学博士
(写真右)
服部
エイ・エム・シー日本株式会社様のオフィスは服部栄養専門学校のお隣ですので、料理のデモンストレーションをされているのをよく拝見していますが、どんな鍋を扱われているのでしょうか。
片山
コンセプトは、きちんと栄養が摂れるより良い食事を通じて、健康な人生を送っていただくということです。栄養学専門の科学者が設計しており、水や油、砂糖などを多く加えなくても、素材の栄養と風味を生かした料理が簡単に作れます。
服部
なるほど。では、ほかの鍋との具体的な違いを教えていただけますか。
片山
特許の技術が3点あります。まず1つ目が鍋底の蓄熱技術ですね。熱を逃さず底にためて料理をするので、火にかける時間が短くなります。また熱効率が良く鍋の中心と外側に温度差がないので、食べ物全体に熱がゆきわたります。すると15分で4品ほどの料理をすばやく作ることができ、熱に弱い栄養素もとりやすくなります。
服部
電気やガスの節約にもなりますね。
片山
そうですね。環境への配慮になり、ガスですと年間4〜5万円分ほど節約ができるのではないでしょうか。
服部
すばらしいですね。2つ目の特長は何でしょうか。
片山
フタについている温度計です。プロの方は勘で料理をすると思いますが、この鍋は温度管理で料理ができるので、お子さんや料理に慣れてない方にも、簡単においしい料理を作っていただけます。設定温度になるとアラームが教えてくれます。
服部
火のコントロールや温度の方程式がわかってしまえば楽ですね。では、3つ目の特長は何でしょうか。
片山
鍋の構造ですね。シンプルに作られていますので、洗うのもお手入れも簡単です。フタにも工夫があり、鍋の中で食物自体の水が循環して料理ができる構造なので、水を多く加えず栄養を無駄にしません。また長年お使いいただけるように、IH対応といった新しいものが出ても、従来の鍋との互換性があります。耐久性がありますので、鍋本体は保証期間を30年としています。
服部
すごいですね。普通は10年くらいですから。
片山
そうですね。大事に扱っていただければ孫の代まで、半永久的にお使いいただけると思います。 服部 資源を大切にする、サスティナビリティの考えられた設計ですね。圧力はかけられるんですか?
片山
はい。専用の圧力フタに替えますと、口径が同じであれば、全ての鍋を圧力鍋に変身させます。蒸気を逃さないので栄養もとりやすく、玄米は浸水なしで25分で炊けるなど、料理の効率が良くなっています。
服部
よくできていますね。こちらの移動式コンロはどういった特長があるのでしょうか。
片山
鍋の下に置くのはもちろんですが、ひっくり返して、鍋の上からかぶせてミニオーブンとしてもお使いいただけます。中国では鳥を丸ごと焼く時に、上下にこのコンロを当てているそうです。パンやケーキも簡単にお作りいただけます。
服部
いや、びっくりしました。逆転の発想がおもしろいですね。コンロもふくめ、すべて考えられた鍋だとわかります。そしてハイテクだからこそのシンプルさ。
片山
じつは最も進化した鍋として、イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館に展示されています。
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服部
なるほど。すごい鍋ですね。ぜひ日本人にも料理を家で作ってほしい。
片山
はい。現代は大家族から核家族になり、家族の間でもコミュニケーションのない家庭内核家族のようになっていますね。
服部
今は子どもが一人で食事をする、家族がそろっていてもバラバラのものを食べるといった「こ食」が多くなりました。
片山
そうですね。じつはこの鍋は、フタが取っ手に引っ掛けたり、鍋敷きになるよう作られています。簡単にさっと料理を作り、出来たてをテーブルにのせて、家族みんなでとりわけることをイメージしています。忙しい現代ですが、家族で楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。
服部
家庭の食卓は食育の根幹ですね。本日はありがとうございました。
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