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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.55

食育白書でみる食育の現状2

食育推進基本計画がスタートしてから4年目に入り、国民運動として食育がとらえられるようになりました。
食育は家庭から、学校と地域社会が連携してすすめるものという意識が浸透してきて、うれしく思っています。
先月から引き続き、最新版の食育白書のお話です。

まず、ふだんの食生活について。
家族や友人と毎日食卓を囲んでいるという人は、60・4%。40%近くの人が一人で食事をとることがある、ということになります。特に、働き盛りの男性が50%以上、ワークライフバランスの見直しが必要なようです。
また70歳以上の女性の20%が気になるところ。大家族で住まなくなってるんですね。

栄養や健康、家族との絆が心配です。
今後の食育には、年齢、生活パターンなど細分化することも大事だと思います。「いただきます」「ごちそうさま」をしている人の割合は、80・9%。必ずしているという人は、55・2%。ちょっと少ないようです。

「もったいない意識」については、96%の人が家庭の残飯・食品の廃棄について、もったいないと感じています。
しかし、日本は輸入までした食料全体の4分の1を捨ててしまっているのが現状です。

食品関連企業の食育への取り組みについては、「栄養バランスのよい料理や商品開発・提供」と答えた企業が最も多く55・4%。続いて「イベントなどでの情報提供や食の改善指導」50・8% 「ホームページなどでの食育情報の提供」50%。
他に「地産地消の推進」「工場見学」などがあげられています。

企業同士でも連携し、また負けないよう安心安全健康に取り組んでいく、良い傾向にあるのではないでしょうか。また、きちんとした目で消費者が商品を選び、良いものが売れるという価値観をつくっていくことも大事な食育です。

個人、家庭、学校、地域、企業と、総合的に国民運動として、これからも食育をすすめていきましょう。
また韓国で食育基本法に近い法律がつ くられることになり、アドバイザーとしてたずさわります。
日本だけでなく、食育を世界にも広げていきたいですね。

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