来年2月に開催される、世界料理サミットの外国人講師のお願いをするため、今年8月に10日間ほどスペインやフランス、そして英国へ行ってきました。
スペインではエルブジのフェラン・アドリア氏をはじめ、アンドーニ・ルイス・アドゥリス氏、そしてファン・マリ・アルザック氏の3名をたずねました。
フェランシェフが世界サミットのための新作をつくられているとのことで、当初予定はなかったのですが食事をいただくことになり、その数なんと 39品。食べ終わるまでに3時間もかかったのです。
マイナス196℃まで冷やしたデザートや、見た目はキャビアのようなのにフルーティな黒オリーブの皮など、とても不思議でおもしろい料理でした。
彼は今までの既成概念をこえた料理を生みだすシェフで、世界料理サミットにとても期待が持てます。
フェランシェフが服部学園にいらっしゃった時にご覧になっていた日本の食材も生かされていました。
海苔、納豆、味噌、寒天などの食材を使って画期的な料理を披露してくれることでしょう。
フランスのピエール・ガニエール氏ももちろんいらっしゃいます。
フランスにはお寿司屋さんを中心に日本料理店が多く、色々と見てまわりました。
日本食レストラン海外普及推進機構というNPO法人があり、日本食の良いレストランには推薦をつけましょうという活動をしています。
調理技術や衛生 管理方法を伝えに日本から講師を派遣したり、また逆に日本へ呼んだりと、日本料理の普及をすすめています。
日本料理店は現在世界で2万5千件あるといわれ、6割がお寿司屋さんです。
日本食は世界でも健康に良いと評価され、ヨーロッパのみなさんは健康のために一生懸命です。安心、安全、健康な食育の考えをあわせて世界へ情報を発信したいと考えています。
英国では、ザ・ファット・ダッグという三ツ星レストランのシェフである、ヘストン・ブルメンタール氏にお目にかかりました。
彼もアドリア氏のようにおもしろい料理を創造するシェフです。前に日本へちらっといらっしゃったことがあるそうですが、またぜひ行きたいとおっしゃって下さいました。
そうそうたるシェフの集まる来年の世界料理サミットを、ぜひ楽しみにしていてください。