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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.69

お料理していますか

ある程度外食をして、経済をまわし復興支援をすることは大切ですが、やはり子どもたちには家でおいしい食事をとってもらいたいものです。

みなさん、がんばって作ったのにおいしくない、本の通りに作ったのにおいしくない、という経験はありませんか。
料理の本には手順は載っていますが、料理の技術やコツについては書いてありません。
ツボを学ばないと、おいしい料理は作れないのです。

たとえば、定番のカレー。
なぜ、肉は最初に炒めるかご存知でしょうか。
炒めることでうま味をガードして閉じこめ、煮崩れも起こしにくくするためです。中は生でも大丈夫なので、炒め過ぎず、強火で手早くがコツです。すべて一緒くたに煮れば良いということではなく、素材に合わせて焼いたり、時間の調整をしましょう。

また、なぜカレーやシチューのルウは火を止めてから入れるのでしょうか。
それは、ダマを作らないようにするためです。ルウは小麦粉などで作られていますが、高い温度ほど糊化して固まりやすくなります。火を止めて、80度くらいまで冷ましてからルウを入れると、まろやかなカレーができあがります。

料理の基本には3つあります。
1.だし、2.塩梅(あんばい)、3.火加減。
ですがさらにもうひとつ、切り方も大切ですね。
小さく切るか大きく切るか、節目にそって切るか横断して切るかでも口当たりや味に違いがでます。

料理は手順だけではおいしくなりません。
おいしくなるコツを知ると応用ができるようになって、料理が楽しくなりますよ。

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