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食育通信対談
No.29
食品を通しておいしさと健康の楽しさを伝えたい
岸 恭正
日本製粉株式会社 理事/
ヘルスケア事業部(写真中央)
栗山 麗子
日本製粉株式会社 食品素材事業部
(写真左)
服部 幸應
服部栄養専門学校 校長/医学博士
(写真右)
服部
さまざまな食育の活動をされているとうかがっていますが、どんな取り組みをされているのでしょうか。
岸
やはり食品の会社ですので、社会貢献として食育はとても大切だと考えています。安全な食品のご提供はもちろん、CO2の排出、水の使い方、流通方法など環境に配慮したシステムをつくっています。そして皆さまに健康になっていただくような、良い食べものを提案していきたいと考えています。
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服部
現在は国が使うことをすすめている米粉なども扱われているとのことですが、製粉とはまた別に、アマニをおすすめされているそうですね。木村拓哉さんが私たちのお手伝いしているテレビ番組SMAP×SMAPでご紹介されて、注目度も上がっています。
栗山
はい。現代のさまざまな健康問題をふまえて、ぜひ多くの方にアマニを知っていただきたいと考えています。まだ日本ではあまり普及していないのですが、人類が初めて栽培した植物のひとつだと言われる歴史のあるものです。「亜麻色の髪」といいますが、アマニとは亜麻という植物の種のことです。日本にとってのごまのように、欧米では日常的に使われています。
服部
毎日食べると良いようですが、アマニにはどんな特長があるのでしょうか。
栗山
最近、アマニの体のバランスを整える働きがどんどんわかってきました。血液をサラサラにする、便秘予防、脳の働きを助ける、アレルギーをやわらげるなど、挙げているときりがないほどです。こう言うと大げさのようですが、そのような効果を裏付ける研究データは次々と報告されていて、実際使っていると体調の変化を実感される方が多いんですよ。
服部
なるほど、すごいですね。具体的にどんな栄養素や成分なのでしょうか。
栗山
アマニの成分はさまざまありますが、主要なものは3つ挙げられます。αーリノレン酸と、食物繊維と、リグナンです。まずαーリノレン酸は、青背の魚と同じ種類の脂肪酸です。いわゆる悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすことで、動脈硬化を予防したり、免疫力をアップしてアレルギーを抑えると言われています。
服部
nー3系脂肪酸といわれる、魚油のDHAやEPAの仲間ですね。最近は魚離れが起こっていて、現代の日本人には不足しがちなものです。ヨーロッパではアマニ油にオリーブオイル、グレープシードオイルなど色々な油を使い分けられていますが、日本ではあまり意識しないですね。
栗山
そうですね。油は体の中で大切なはたらきをしているもので、どんな油をどんなバランスでとるかは非常に重要です。nー3系脂肪酸の摂取が日本でも増えている心疾患や脳疾患などの予防につながることは世界の常識になりつつあります。
服部
現在、nー3系(青背魚の脂肪酸やαーリノレン酸)1に対して、nー6系(大豆油やコーン油、ごま油等、一般的な油にふくまれるリノール酸など)4くらいの割合の摂取が望ましいとされています。しかし、実際にはnー3系はなかなか摂れていない。
岸
そうなんです。厚生労働省が策定しているnー3系目標量から考えて、アマニの粒や粉なら1日10g、アマニ油はティースプーン1杯くらいをおすすめしています。
服部
実は僕も最近アマニを食べるようにしているのですが、おいしくて食べやすいですね。食物繊維が豊富だから、粒はガリガリよく噛んで食べています。
栗山
ありがとうございます。噛むこと自体も体に良いですね。毎日続けていくことで食生活のバランスはとれますので、おいしさ、使いやすさも大切な要素だと考えています。
岸
外国で食べられていた生のアマニは、癖があって広まりにくかったところもありましたので、蒸し焼きのようにローストして、ふっくらおいしくなるよう工夫しています。
栗山
毎日続けて体やお肌の調子の良さを実感していただきたいですね。アマニはほかにも、どんどんおもしろい働きがあることが確認されつつあるんですよ。
服部
本当にアマニがお好きで、良さを体感されているんですね。ひしひしと伝わってきますよ。
栗山
はい。仕事であることを超えて、多くの方に知っていただきたいと思っています。家族にも毎日食べてもらうようにしています。
服部
なるほど。それでは、アマニの魅力についてもう少し詳しくおうかがいしましょう。
栗山
食物繊維には不溶性と水溶性がありますよね。普通はどちらかにかたよりがちなのですが、アマニは両方をバランスよく、たっぷりふくんでいます。
服部
不溶性は腸を刺激したり、便のかさを増やす効果があり、、水溶性は腸内でよぶんな油や糖質を吸着しつつ便を軟らかくする効果があるので、両方一緒に摂ることで、便秘改善効果はとても高いのではないですか?
栗山
はい。おなかの調子を整えることでお通じが良くなり、お肌がきれいになるので女性にはとても喜ばれます。またリグナンという成分は、女性ホルモンに似た働きもするので、やはりお肌に良いものです。
服部
骨が折れやすくなる骨粗しょう症の予防にも良さそうですね。
栗山
そうですね。ホルモンバランスを整えて更年期障害をやわらげたり、抗酸化作用もあるといわれています。海外では、αーリノレン酸、食物繊維、リグナンをたっぷりと含むアマニは生活習慣病などの予防に有効な食品として注目を集めているんですよ。
服部
それはぜひ、バランス良く食事に取り入れたいですね。毎日食べる上で、おすすめの使い方はありますか。
栗山
手軽なものでは、ごはんやおみそ汁に粒や粉末をいれる、サラダに油をかける、といったところでしょうか。ごま代わりにお使いいただけて、お料理は和洋中選びません。アイスクリームにも合いますし、パンやお菓子に練りこんで焼いてもおいしいです。
岸
現在、アマニの味や香ばしさ、使いやすさ、栄養価の高さにベーカリーやパティシエをはじめ、多くの方が注目されています。スーパーでも扱われ始めていますので、ごまのようにさりげなく食卓に並ぶ、親しまれる存在になるようにしたいと考えています。
栗山
食生活改善の効果を1つ実感すると、さらに”食“というものに興味がわいて、もっといろいろな知識をつけたい、日々の食事に気をつけたいと考えるようになると思うんですよね。アマニはその改善効果を実感しやすい食品なので、アマニを通して、栄養だけでなく、食の本質的なところを伝えて行けたらと思います。体に必要な栄養成分を手軽に摂れますから、ご家族でぜひアマニのある食卓を囲んでいただきたいですね。
服部
素晴らしいですね。健康の気持ち良さを親世代から、子どもにぜひ教えていただきたいと思います。食育には家族のあり方が重要だと考えています。生活習慣病や、キレる子どもなどの現代が抱える問題がありますが、3〜8歳のコミュニケーションやしつけはとても大切で、食卓は社会を生きる素養を身につける場になりますから。
岸
食育の取り組みのひとつに、当社ではパン教室を開催しています。おいしいパンを通して、ご家族の団らんにつながったらと考えています。また、現代では忘れがちなおもてなしの心も、楽しく実感していただけていると思います。先日、「小学生パティシエ選手権」を開催したのですが、健康や環境に配慮した食材を使い、地球への愛情を立体的にパンで表すという素晴らしい作品を作ってくれました。子どもの可能性のすばらしさを実感し、このようなイベントやアマニなどの食品を通して、これからも食育にたずさわっていきたいと改めて考えています。
服部
ぜひ一緒にがんばりましょう。貴重なお時間をありがとうございました。
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